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INTERVIEW

後藤 衞

システムデベロップメントカンパニー
カンパニープレジデント 兼
人事最高責任者

高校卒業と共に親の会社を継ぎ社長を経験。
「挑戦できるチャンスが有れば、まずはチャレンジ、やると言ってからやり方を考える」をモットーに、事業撤退後も数々の会社で活躍。現在では新卒採用にも前線で関わり様々な学生に影響を与えている。

創業当初から経営陣が抱いていた思いが
結集されたMVV
(ミッション・ビジョン・バリュー)

最初に、現在のバレットグループMVVについて
詳しく教えてください。

当社はミッション=企業理念、ビジョン=事業理念、バリュー=経営理念という位置付けで設定しています。

ミッションは「人とテクノロジーで世界をつなぐ」。当社は創業当初からインターネット広告事業と人材のアウトソーシング事業の2つをメインで手掛けており、その両方を象徴しています。データドリブンを前提にした広告事業が「テクノロジー」、人材事業が「人」です。人材事業もエンジニアのアサインが中心なので、「テクノロジー」が絡みます。
これらに対しグローバル展開も目指す意味合いで「世界をつなぐ」としました。

ビジョンは「新たな価値を創造する」です。これは、「バレットグループ」の社名の由来と関係しています。当社は私を含めた4名のメンバーが集まって立ち上げた会社ですが、社名を決めるよりも先に、広告事業でアフィリエイトプラットフォーム「SLVRbullet(シルバーバレット)」を開発していました。絶対に倒せないものを倒す、「銀の弾丸」という意味合いです。競合他社が多い領域に後発で参入するプラットフォームだったので、既成概念を打ち砕きたいという背景から名付けました。
このプロダクトへの思いから派生して創設メンバーの中に生まれたのが、「この会社もさまざまな色の弾丸となる事業を展開していきたい」という考えです。そこで、シンプルに「バレットグループ」と名付けました。
以上のような背景があったため、ビジョンを決める際も「既成概念を打ち砕く」意味合いを込めて「新たな価値を創造する」としたのです。

バリューは「人を育てられる人を育てる」。これは、創業者たちが共通して抱く思想に起因したものです。
例えばですが、「1人の営業マンが1億円の売上を出し、100人の営業マンで100億円の売上を出すことを目指す」という経営方針の企業は、世の中にたくさんありますよね。ですがその場合、企業が継続するには営業マンが1対複数クライアントで同じ仕事をし続けなければいけません。
我々はそうではなく、強いチーム、強い世代を継続的に作り上げられるような、広がりのある組織のほうがいいと感じます。それも、自分たち経営陣が後進を育て続けるのではなく、「人を育てられる人」を育てたほうがいい。この考えを、そのままバリューに設定しました。

MVVを基に社員が決めた
行動規範をマルチサーベイに活用

MVVを策定するに至ったきっかけや経緯は
どのようなものですか?

明確なきっかけとなったのは、新卒採用のスタートです。創業から3年目の2016年から新卒採用を行う流れになったため、改めて会社として目指す目標を明文化しようと決めました。創業者メンバー4人が顔を突き合わせて話し合い、3時間ほどで策定しています。
通常のスタートアップ企業であれば、ワーディングを外注するなど時間をかけてMVVを練るのだと思いますが、我々の場合はすでに3年間事業を続けてきた実績があり、自分たちの会社をどういう風に育てていきたいのか、確たる思いも持っていました。言語化はさほど難しくありませんでしたね。
当社はさらにミッションステートメント(行動規範)も設定しています。これはMVVを社員に伝えた上で、彼らが実際にバレットグループでどう働きたいかを考えて作ってもらいました。

ミッションステートメントは社内でどのように活用されているのでしょうか?

マルチサーベイ方式の人事評価に用いています。これは360度評価のようなもので、一緒に働いているメンバー5人から、「ミッションステートメントの5項目」+「役職別に必要とされる5項目」をどの程度満たしているのか、3ヶ月ごとに評価してもらいます。
ミッションステートメントの達成度合いがそのまま評価に直結するため、意識している人は多いです。

第二創業期に向け、文化の再構築
グループの統合を図る

MVVやミッションステートメントの策定から7年経過しています。
現在までを振り返ってみた所感や、今後の展望についてはいかがですか?

MVVに対する思いは今も変わっておらず、今後も同じ理想像を掲げて事業を展開していきます。
事業そのものの流れを振り返ると、5~9年目ぐらいの間はECやトークン発行、美容クリニック、LINE特化の広告など、さまざまな事業が子会社として誕生し、ホールディングス的な動きがかなり活発でした。グループ会社が上場企業と合併吸収する、単独でIPOを目指す、あるいはクローズするなど、さまざまなプロセスも経ています。バレットグループは、中心拠点のような位置付けでした。
こうした動きを行ってきたのは、当社の強みが「テクノロジー」と「人材」、特にエンジニアを活用したアセットを活用した事業の立ち上げだからです。新規事業に対してモチベーションのある仲間がいれば、肯定的に応援してきました。
その中ではもちろん各社独自の文化が生まれつつあり、全てをグループとしてコントロールし、共存させるのは難しいのも事実でした。

しかし創業10年目を迎えようとしている現在、創業当初から行っている事業にて第二創業期のようなイメージを持ち、改めてバレットグループポリシーの実現を目指していこうと考えています。具体的な動きの一つが、子会社であるブルベースとBGテクノロジーの再吸収です。また、バレットグループ単独のIPOも視野に入れています。

さまざまな文化観が生まれた中でも、グループの新卒採用者は非常に低い離職率を保っていたと伺っています。

2016年から新卒採用を始めて、2020年までは離職率ゼロでした。この要因は、経営陣がしっかり一人ひとりのメンバーと向き合ってきたからこそだと考えています。誰かに悩んでいる様子があれば、時間を確保して話を聞いてきました。組織が拡大した今も、「人と向き合いたい」という思いは変わりません。採用した責任がありますから。
実際に当社が社員にとって「働きたいと思える会社」であるかどうかは、リファラル採用の成功率にも現れていると思います。自分の知人や友人を誘う以上、やはり「この会社なら紹介したことを感謝してもらえるし、頑張って働いてくれそう」と社員自身が自信を持っている必要がありますからね。

合理的かつ柔軟に、
自由なチャレンジができる環境

経営陣の方々の人柄やスタンスが、バレットグループ全体の
働きやすさにつながっているのかもしれませんね。

そうですね。経営陣同士は役員会の後なんかに必ず飲みに行きますし、仲の良さも強みの一つかもしれません(笑)。ときには意見をぶつけ合うこともありますが、全員が常に会社のためにニュートラルな判断をしたいと考えています。社員との話し合いも然り、必要なことなら何でもやる、必要がないならしないという感じですね。
その中で特に代表の小方は、バランサーとしてみんなの考えを都度まとめてくれます。すごく兄貴肌な人物で、そもそも創業者たちは「小方さんが会社を作るなら」と集まったメンバーでもあるんですよ。
また、当社は働き方に関しても常に最適な手段を探り続ける会社でいたいので、状況に合わせて制度や手法を柔軟に変えていきますし、その中で自分らしいキャリアパスを形成してほしいと思っています。目的さえ明確なら、自由度は高い会社ですね。

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バレットグループはピラミッドの頂点に役員がいるというよりも、ひとつの箱の中にさまざまな役割が詰まっているようなイメージを持っています。その時々で誰がどんな役割をやると一番価値があり効率的なのかを考えながら、継続できる組織を作っていきたいです。私自身もシステムインテグレーション事業を取り仕切る役割に固執はしていませんし、次の世代がチャレンジしたいと思い、それが組織の先行投資になるのなら、合理的な判断をしていきます。自分にとっての「何ができるのか」「何がやりたいのか」を共存させられる環境なので、新しいチャレンジをしていきたい人と、一緒に楽しく働けたらうれしいです。

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